【Build】中古フレームでバラ完|NJSピスト編

Build

OLD MTB編に続き、NJSのピストバイクをバラ完する場合のフレームやパーツの選び方を解説していきたいと思います。

NJSというのは「日本自転車振興会(現:JKA)」の略であり、非常に厳しい安全基準をクリアして、競輪で使用することが許可された製品に対して「NJS」の刻印が入ります。※刻印は現在もNJS

ハンドルに刻まれたNJSの刻印。

現在は約20社のメーカー、工房が競輪用のフレームを作ることを許されています(ガールズ競輪などで使うカーボンフレームを除く)。

※この記事にはアフィリエイト広告が含まれています。

🛠️ NJSフレームの特徴

勝負のためのジオメトリー

基本的にはホリゾンタルのフレームが多いですが、選手の意向に合わせてオーダーメイドで作られるため、スローピングフレームや極端にシートチューブが立ったフレームなども存在します。競輪では進路変更時のクイックな動きが求められるため、シートステーは短く、前後輪とフレームのクリアランスもかなりタイトです。

シングルギア&ノーブレーキ専用設計

外装変速の自転車ではディレイラーがチェーンテンショナーの役割も持っていますが、競輪用のフレームでは後輪を前後に動かすことでチェーンの張りを調整する仕組み(トラックエンド)になっています。競輪などのトラック競技ではディレイラーやブレーキは使わないため、当然それらを取り付けるための台座もありません。


⚠️ フレーム選びで失敗しないためのチェックポイント

エンド幅に要注意!

サイズなどの条件が合うフレームが見つかったとしても、購入前に必ず確認したいのがフレームのエンド幅です。

NJSのフレームは、後で説明するチェーン引きの小物をつけた状態でリアのエンド幅が120mmのフレームが大半ですが、古いフレームなどで110mmのものがあります。この110mmフレームは対応するハブのシャフト径も一般的なものより細いため、120mmエンド用のホイールとは互換性がまったくありません。対応するホイールやハブも希少なため、探すハードルもかなり上がります。あえてそちらを選ぶ場合を除き、120mmエンドのフレームを選ぶことをお勧めします。

できればヘッドパーツ付きのものを選ぶ

USEDのNJSフレームは、SHIMANO(シマノ)のDURA-ACEやHATTA(八田製作所)のSWANなど、NJS公認の高品質なヘッドパーツがあらかじめ付いていることも多いです。同等のヘッドパーツを別途用意してショップで圧入してもらうとそれなりの出費になるので、なるべく正常なヘッドパーツ付きのものを選ぶようにしましょう。

シートポスト径は27.2mmがメジャー

シートポスト径は26.8mm、27.0mm、27.2mmなどがありますが、シートポストは27.2mmの流通量が多く探しやすいです。NITTO(日東)の定番シートポストであるS65やSP72(NJS認定品)はどのサイズでも選べるので、26.8mmや27.0mm対応のフレームであっても大きな問題はないと思います。

写真左がSP72、右がS65です。

サイズが豊富なS65。

SP72に通常のサドルを合わせる場合はレール幅44mmのものを。


⚙️ ピストを組むためのパーツ選び

BBはクランクとの相性に注意

クランクとBB(ボトムブラケット)は、スクエアテーパー(四角軸)同士であってもテーパーの規格が微妙に違う場合があるので組み合わせには注意が必要です。BB付きのフレームを購入する場合は、適合をしっかり確認した上でクランクを用意するか、セットで新調しましょう。

チェーン引きは必須

NJSの競輪用フレームはチェーンの張りを調整するためにリアのハブ軸に取り付ける小物(チェーン引き)を使用することを前提に作られているため、リアエンドの幅は120mmより少し広く作られています。鉄(クロモリ)フレームなのでチェーン引きなしでもホイールが付かないことはありませんが、フレームに余計な力がかかってしまいます。チェーン調整も楽になるので、チェーン引きを使うことをお勧めします。

チェーンも高精度&高強度のNJSで!

チェーンには、精度が非常に高く、競輪選手の爆発的な脚力にも耐えられるように設計された、HKKやIZUMIUなどのNJS認定品を使用することをお勧めします。
通称「厚歯」と呼ばれる1/2 × 1/8 インチのサイズのチェーンを使用することが多いですが、稀に薄歯が使われることもあるので、チェーンリングやコグに合ったものを選びましょう。

ノーブレーキは公道走行NG!

競輪用のフレームにはブレーキの取り付け穴がないので、公道を走行する場合は専用の台座を追加してブレーキを取り付ける必要があります。台座、ブレーキ、レバー、ケーブルが付属するDIA-COMPE(ダイアコンペ)のブレーキセットを前後に使用するのが定番です。

フロント用は楕円フォーク用、丸フォーク用、エアロフォーク用があるので。自分のフレームに合ったものを選びます。

こちらは丸フォーク用。

こちらはリア用。

コグとチェーンリングの歯数(ギア比・スキッドポイント)に注意

例えば「前48T / 後16T(ギア比3.0)」だと、ペダルを一回転させたときにホイールがちょうど3回転します。この状態でスキッド(リアホイールをロックさせて減速・ドリフトするトリック)をすると、タイヤの同じ箇所(1箇所)ばかりが地面に擦れてすぐにバーストしてしまいます。

もし固定ギアでスキッドに挑戦したい、または今後するかもしれないなら、最初は「前48T / 後17T(ギア比約2.82)」あたりから試してみるのがお勧めです。17Tのコグ(後ろギア)を選んでおけば、一般的なチェーンリングの歯数の範囲であれば、チェーンリングを51Tにしない限りスキッドポイント(タイヤが地面と擦れる位置)が17箇所に分散され、タイヤが長持ちします。

コグは精度が低いものを使うと、チェーンの音鳴りが大きくなったり外れたりする原因になります。Euro-Asia(ユーロアジア)のコグは精度が極めて高く、歯数の選択肢も多いのでお勧めです。


🏁 こだわりの1台を!

パーツの点数が少ないミニマルな構造だからこそ、一つひとつのパーツにこだわりたくなるのがNJSのピストバイクです。自分の乗り方に合ったギヤ比を探るのもメカニックになったような楽しさがあります。

太いタイヤは履けませんが、23Cなどの細いタイヤと固定ギアで走る、あの独特な爽快感は一度味わうと癖になります。

ライザーバーなどを使ってストリート感マシマシで組んでもよし、MJSのパーツで固めて公道レーサーを気取ってもよし。あなただけのこだわりの1台を組み上げてみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました