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Concept & Story
1990年代初頭、世の中は空前のMTBブーム。自転車雑誌や書籍で知ったRitcheyやKlein。そんなUSAブランドのマウンテンバイク、いわゆるMTBに憧れる僕が乗っていたのは、中学の入学祝いに街の自転車屋さんで買ってもらった蛍光イエローの「ミヤタ・リッジランナー」。 バーエンドバーに蛍光ピンクのテープを巻き、効果の怪しいサスペンションステムを入れる……そんな「改造」に明け暮れた日々が、今の僕の原点かもしれません。

本格的なMTBはフルサス・ディスクブレーキが当たり前な時代になりましたが、だからこそ、あの頃のプリミティブな「オフロード自転車」の形にも惹かれます。ヤフオクで手に入れた1990年代半ばのMarin Pine Mountainのフレームを、現代の空気感で「バラ完」しました。
海外のサイトで見つけたカタログ画像はこちら。サスペンションフォークにも対応した設計だったようです。
飾り物ではなく、街乗りからダートまで、気負わず「気軽に乗れる」OLD MTB。それがこのバイクのコンセプトです。

Frame Detail
フレームには30年選手らしい傷や擦れこそあれど、凹みや致命的な錆はなく、まだまだ現役のコンディションです。エイジングは「味」としてそのまま残しています。
- 特徴: ステッカーには、誇らしげなTANGE CUSTOM TUBE SET の文字。当時の中堅グレード以上の証であり、細身のクロモリチューブが描くシルエットには、OLD MTBらしい雰囲気があります。シートステーには時代を感じさせるカンチ台座。MADE IN TAIWANではありますが、TIG溶接のビードは美しく、当時から技術力が高かったことが伺えます。
- 問題点: XC(クロスカントリー)競技などの用途で使用されていたのか、フォークコラムが短く、ほぼ「ビタ切り」の状態でした。普通に組むとかなり前傾のキツいポジションになってしまいます。


Build Report
当時モノのお宝パーツや、高価な現行パーツで固めるのではなく、フリマなどで出会ったパーツも活かしながら、近場のちょっとしたダートまで気軽に乗っていけるようなパーツをセレクトしました。そんなアウトドアウェア古着にも通じるような「軽やかさ」が、OLD MTBを気軽に楽しむコツだと思います。
【Kuwaharaブースで出会った「名もなき名品」ステム】
お台場で開催されたGRAND CYCLE TOKYOのフリマに行った際、クワハラのブースで見つけたクロモリステム。一見NITTO製にも見えますが、スタッフの方曰く「著名なフレームビルダーの手による物と思われる」とのこと。丁寧な仕事を感じさせる溶接痕と細身の造形が、90sのフレームのシンプルさと調和しています。角度が大きめでハンドルを高くセットすることができるのもポイントです。余談ですが、GRAND CYCLE TOKYOでは中村輪夢選手のトリックを間近で見ることができたのもラッキーでした。

【イケメンなペダル「MKS ALLWAYS」】
ペダルは気になっていた三ヶ島の「ALLWAYS」をセレクト。三ヶ島にしては珍しく、今っぽさを感じるデザインのペダルです(←失礼!)。その名の通り、普段のスニーカーでも、舗装路からデコボコ道まで、足の裏に吸い付くような安心感があります。回転に関しては流石の三ヶ島クオリティ。トリプルシールドベアリングを使用しており、とても滑らかです。カッコよくて性能もいい、そんなイケメンペダルのALLWAYSは、OLD MTBに新鮮さを加えるアクセントになっていると思います。

適度なピンの高さと中央が低いコンケーブ形状で、グリップ力の高さとシューズへの攻撃性の低さを両立しています。クロスバイクカスタムの第一歩にもおすすめ!
【「裏技的」なクランクセット】
このクランク、実はあのGIANT ESCAPEの標準品。手頃な値段で使えそうなクランクを探していたところ、これを見つけて、フロントシングルの1x(ワンバイ)仕様で組んでみました。シルバーでシンプルな形状がOLD MTBにもなかなか似合っていると思います。

Impression
組み上がってまず感じたのは、物理的な「軽さ」です。実際にこの状態で10kgほどしかありません。フロントシングルで組んだことも効いていると思いますが、やはり、良いチューブで作られたフレームなんだと実感しました。ポジションは、ライズ75mmのハンドルと組み合わせて、ハンドルとサドルが同じぐらいの高さになるように調整しました。スイスイ楽に巡航できるので、調子がいいとダート混じりで50km近く走ってしまうこともあります。「見た目だけでなく、乗って楽しめる」という狙い通りに仕上がりました!

気に入っている点
- OLD MTBらしさを残しながら、今っぽさも感じるスタイル!
- 走りが軽く、長時間走っても疲れにくい。
- 気軽に乗れる、ほど良いスペックのパーツチョイス。
Next Plan
一応の完成を見たPine Mountainですが、思った以上に走りが良かったこともあり、そっち方向にカスタムしたいという気持ちもあります。ホイールを27.5インチ化して、ドロップハンドルにすれば、グラベルバイクとしても組めそうです。それを見越して、VブレーキをDIA-COMPEのVC733などの調整幅の広いタイプにしておくのもありかもしれません(非公式ですが、ホイールを27.5インチにしても使えるという話があります)。ドロップハンドルにすると、ハンドルが低くなるのでステムはVELO ORANGEの水道管みたいなステム、 Grand Cru Cigne Stemを使うのも面白そうです。SURLYのCorner Barも使ってみたい!でも26インチの「THE MTB」な今の感じも好きだし…。悩みは尽きません!
VELO ORANGEのステムは、『BLUE LUG』さんのオンラインストアなどで手に入れることができます。
Recommended Item
使用したハンドルはこちら。クランプ径25.4mmでライズの高いハンドルは意外と選択肢が少ないです。
ブレーキアウターにはNISSENを使用。しなやかさは言わずもがな、金属のコイルがクリア層から透けて見える質感も素敵です。
Parts List
| Frame | MARIN Pine Mountain (1994or95) |
| Headset | TOKEN |
| Front Wheel | WEINMANN ZAC19 × MONGOOSE |
| Rear Wheel | WEINMANN ZAC19 × SHIMANO STX-RC |
| Tires | MAXXIS (26 × 2.1) |
| Stem | Unknown (Built by Frame Builder ?) |
| Handlebar | BEAM XOB (Rise:75mm) |
| Grip | CRUST BIKES Hyh Ergo Grip |
| Saddle | SELLE ITALIA Turbo 1980 Woven |
| Seatpost | Unknown (φ27.2mm) |
| Crankset | GIANT (from ESCAPE) |
| BB | VP (68 × 110.5mm) |
| Pedals | MKS ALLWAYS |
| Rear Derailleur | SHIMANO Alivio RD-M3100 |
| Shifter | SHIMANO Alivio SL-M3100-R |
| Brake Levers | AVID |
| Brakes | AVID (V-Brake) |




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